ボトックス注射の安全性やその効果についてお教えします

中和抗体と安全性について

鏡を見る人

ボトックス注射による小顔治療は、基本的に繰り返せば繰り返すほど、その治療効果は1年に3回、半年に2回、1年に1回と短くなっていきます。しかし、短い期間にボトックス注射による小顔治療を受けると、だんだんとその効果が短くなる人もいます。これは、私達の身体にある免疫が、ボツリヌス毒を記憶してしまうことが原因であると考えられています。同じ毒素が頻繁に身体に侵入してくると、私達の免疫系は、ボツリヌス毒素の表面にあるタンパク質の構造をコピーして、中和抗体を作り出します。この中和抗体は、次に同じ毒素が身体に入ってきた時に、素早く毒素を分解するために作り出されたものです。
そのため、ボツリヌス毒素が早く分解されてしまうことで、結果的に毒素の効果である顔の筋肉を萎縮させる効果が短くなり、ボトックス治療による小顔効果の持続期間が薄れてくるというわけです。この中和抗体は、だいたい3ヶ月に1回くらいのペースで実施されると出来やすいことがわかっているため、なるべく治療期間をあけることで対応することができます。しかし、一度ボツリヌス毒素に対する中和抗体ができてしまうと、中和抗体を再びなくすことはできません。そんな方は一度、美容クリニックに相談してみてください。美顔に用いられるボトックス製剤の中には、中和抗体のターゲットとなる含有タンパク質を減らした商品があります。これを使えば、中和抗体ができてしまったとしても、小顔の持続効果を長く保つことができますよ。
ボトックス治療で使用されるボツリヌス毒素は、正しい量を使用すれば副作用が少ないといわれています。毒素に対してアナフィラキシーショックのような症状があったという報告がありますが、ほんとうにごくまれなことで、その確率は何10万分の1ほどです。アナフィラキシーショックの症状は、顔面の紅潮、そう痒感、めまいなどです。重症化すると呼吸困難や意識障害を引き起こすこともあります。しかし、アナフィラキシーショックがもし起こってしまったとしても、ショックを抑える薬を打てば大丈夫です。ボトックス治療を取り扱っているクリニックでは、アナフィラキシーショックがおきた時の対処についてもしっかりと対策しているはずです。心配であれば、カウンセリングの時にクリニックで行っているアナフィラキシーショック発生時の対処法がどのようなものなのか尋ねてみてください。この質問にしっかりと答えることができるクリニックであれば、安心して治療を受けることができますよ。また、ボトックス治療で使用させる薬は厚生労働省からの認可を受けているので、毒素という言葉につられて必要以上に恐れる必要はありませんよ。また、安心してボトックス治療を受けるためには医師の経験も大切です。医師の腕を判断するコツは、ボトックス治療の年間症例数を調べることです。年間症例数が多いということは、そこに在籍している医師が治療を経験する機会が多いということです。治療経験が多ければ多いほど、医師の技術は向上していくので、なるべく症例数の多いクリニックで治療を受けると良いですよ。

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